本宿本宿町の山車。 平成3年製作。村上市の細野氏による。氏は日展入選作家。 初代は昭和45年、本町(ほんまち)の山車新調により、その旧山車を購入。 この山車が老朽化したため、平成になって新調した。 なお、本町は本宿の囃子の師匠でもあり、本宿が参加している四之宮の元講でもある。 本宿は江戸期には本宿村といい、その名から古くは街道の宿地であったと思われる 本宿村の東隣に位置する屋敷分村には「荒宿」の小名があり、この荒宿(あらしゅく)は新宿と同義である。 この地名は本宿村の本宿に対する、新しい宿という意味であった可能性もある。 筆者は江戸期における行政区割りよりも古い時代の名残ではないかと考える。 本宿村の小名には小野宮、間島、天神島等が見える。 江戸期においては府中宿が正規の宿場となっており、農業が主体の村となっていたようだ。 鎮守として熊野神社を祭り、現在の境内地の裏は上円下方噴という形式の、全国でも例の少ない古墳である。 現在、この古墳は国の史跡となっている。 |