新宿山谷新宿山谷 平成7年製作。 これも日展入選作家、村上市の細野 実氏の作品である。 細野氏は伽藍彫刻家で、山車を作らせたら当代一との評価もあったがすでに亡くなられたそうだ。 府中では他に本宿や新宿の山車も細野氏の手によるもの。 新宿山谷は昭和52年より囃子を始めた。 師匠は新宿で、船橋流である。 新宿山谷とは文字通り新宿に属する地域である。 山谷(さんや)というのは各地で見られる地名で、散野、散家等という地名と同義といえる。 意味としては、原野などで人がまばらな寂しいところ、また、新たに開けたところの意と考えられる。 つまり、新宿山谷は新宿の中の荒野、または新宿の中で新たに開かれたところという意味であり、名が示すとおり昭和30年代ころまでは家も少なく寂しいところであったということである。。 ちなみに、三谷というのも同義で、現在の多磨町あたり、三谷という地名が残るが押立の「さんや」である。 |