いよいよおいでが始まる。御先払太鼓を先頭に参道に太鼓が並び、神輿の発御を待つ。
午後4時!!花火が上がる!!一斉に太鼓を打ち鳴らし始める!中雀門前に位置する御本社の太鼓も力一杯打ち鳴らされはじめる。
行列が進みはじめる。御本社の太鼓が随神門をくぐり抜けた。
一之宮が出た。元の番場宿のうち、神戸と片町の青年に担がれて、神輿は進む。
二之宮。あきる野市の小川神社(二之宮神社)。八幡宿を中心とした講中が担ぐ。
三之宮。武蔵の国の大社。氷川神社の祭神を祀る。京所青年を中心に、人見や車返の講中が奉仕する。
四之宮。秩父の夜祭りで有名な秩父神社の祭神を祀る。本町が中心。
五之宮の神輿。新宿が分担している。
六之宮。元は新宿の分担だったが、現在は新成区や東馬場が中心となって奉仕。
御本社が中雀門をくぐる。欅を使った白木作りの神輿だ。
御本社が大きく揉まれる。
御霊宮が随神門を出る。
御霊宮は参道を大鳥居まで行く。そこで引き返して、六所口から府中街道を経由して御旅所へ向かう。御霊宮太鼓が御霊宮を待つ。
暗くなり、暗闇祭りらしくなる。御旅所前で神輿が大きく揉まれる。
最後だ。御旅所前で揉まれる御本社。提灯に灯が入り、多くの人間が神輿に取りつく。
手丸提灯が揺れる。ホイサホイサの掛け声も高らかに神輿は進む。
府中育ちにとっては、一年を通してのハイライトでもある。
神輿の重みに耐える。腰を入れる。汗だくとなり、熱気で意識はもうろうとなる。
1年の全てをこの場で発散する。