大国魂神社 くらやみ祭 由来・式次第

・大国魂神社 くらやみ祭 由来
・くらやみ祭 式次第
 
大国魂神社公式HPページより引用)

大国魂神社 くらやみ祭 由来


 
大国魂神社
 
鎮座地:東京都府中市宮町3-1
祭神:大國魂大神
由緒:
大国魂神社の起源は、人皇第十二代景行天皇四十一(西暦111年)年五月五日大神の託宣に依って 創立されたものである。
出雲臣天穂日命(のおみあめのほひのみこと)の後裔が初めて 武蔵国造(くにのみやつこ)に任ぜられ当社に奉仕してから、代々の国造が奉仕して その祭務を掌られたといわれ、その後、孝徳天皇の御代に至り、 大化の改新のとき、武蔵の国府をこの処に置くようになり、 当社を国衙の斎場とし、国司が奉仕して、国内の祭務を総轄する所にあてられた。
又、国司が国内社の奉幣巡拝、又は神事執行等の便により国内諸神を配祀した、 これが即ち武蔵総社の起源である。
後に本殿の両側に国内著名の神、六所[ろくしょ](小野大神・小河大神・氷川大神・ 秩父大神・金佐奈大神・杉山大神)を奉祀して、六所宮とも称せられるようになった。
 
寿永元年(1182)に至り、源頼朝が葛西三郎清重を使節として、 その室、政子の安産の祈願が行われた。
文治二年(1186)頼朝は武蔵守義信を奉行として社殿を造営し、また貞永元年 (1232)二月、将軍頼経の代にも武蔵守資頼を奉行として社殿が修造せられた。
又、天正十八年(1590)八月、徳川家康が江戸へ入城してからは、 武蔵国の総社であるために殊に崇敬の誠をつくし、社領五百石を寄進され、 社殿及びその他の造営に心力をつくされた。
正保三年(1646)十月、類焼により社殿は焼失したが、寛文七年(1667) 将軍家綱の命により、久世大和守広之が社殿を造営し現在に至る。 形式は三殿を横につらねた朱塗りの相殿造りで、屋根は流造りであるが、 慶応年間に檜皮葺[ひわだぶき]が銅葺に改められた。 又、本殿は都文化財に指定されている。
明治元年(1868)勅祭社に準ぜられ、同七年(1874)県社に列し、 同十八年官幣小社に列せられた。
 
本社はもともと大國魂神社と称したが、中古以降、武蔵の総社となり、 又国内著名の神六所を配祀したので、「武蔵総社六所宮」の社号を用いた。ところが 明治四年(1871)に、もとの社号に復し「大國魂神社」と称するようになった。
大国魂神社は神威殊に顕著であるので、古来より崇敬者は、武蔵はもちろん、 関東一円に亘っている。
 

 
くらやみ祭り
東京都府中市 大国魂神社例大祭 4月30日〜5月6日
 
五月五日には例大祭が行われるが、この祭が有名な国府祭で、当夜八基の 神輿が古式の行列を整え、消燈して闇夜に御旅所に神幸するので、 俗に「闇夜[くらやみ]祭」といわれている。 現在では昭和三十六年(1961)より神輿の渡御は夕刻に改められた。
 

 
 

暗闇祭 行事 式次第


大祭中の諸行事 
※各時間は目安です。
例えば、神輿渡御及び還御は開始時刻は正確ですが、以降の行事は流れの中で行われ
るため、必ずしも決められた時刻の通りに行われない場合が多々あります。
4月30日
・品川海上禊祓式 午前9時30分頃 荏原神社(東京都品川区)にて、潮盛講中の世話により船で海上に出る。
海上にて、神官・所役が海水で身を清め、海水を携えて帰社する。
5月1日
・祈晴祭 午前9時30分頃 大祭期間中の晴天と安全を祈願する。
5月2日
・御鏡磨式 午後7時30分〜8時頃 神輿にとりつける鏡を塩で磨いて清める。(野口氏・堀江氏)
現在はこの鏡は神輿には取り付けず、本殿に納めてしまう。
5月3日
・競馬式(駒くらべ) 午後8時 4頭の馬(四ヶ町でそれぞれ1頭)が、欅並木に隣接する馬場を3度往復する。
騎手は烏帽子直垂姿で騎乗する。
・府中囃子の競演 午後6時〜8時 欅並木に山車が並んで、囃子を競演する。
5月4日
・御綱祭 午前9時頃 御霊がお移りになる準備として、神輿にお祓いをして飾り綱を掛ける。
・萬燈大会 午後1時頃 各町の青年が製作した花萬燈の美しさを競い合う。
万灯は子供神輿と共に神社に集合する。
・子供御輿お祓い 午後1時半頃 神社に各町内の子供御輿が集まって、お祓いを受ける。
・山車の巡行 午後6時頃 四ヶ町を始めとした、各町の山車が旧甲州街道をパレードする。
5月5日
・道清め 午後1時30分 参道から御旅所にかけての、神輿の通り道をお祓いして歩く。
ササラを手にした行列が交互に地面を叩きながら進む。
・太鼓送り込み 午後2時30分 6張の大太鼓を各太鼓講中や町内が神社まで送り込む。
御先払太鼓と御霊宮太鼓は、中雀門内にて太鼓打ち止めを待つ。
それ以外の太鼓は随神門内にて待つ。
・宮乃盗_社奉幣 午後3時 境内摂社の宮乃盗_社にて、奉幣する。
・御饌催促の儀 午後3時 細谷・浦野両氏が、神前への供え物を催促する。
古くは催促を75度繰り返したが、現在は3度だけ繰り返し行われる。
・動座祭 午後3時30分 御本殿から御霊を神輿に移すため、これを神前に報告する。
・威儀物授与 午後5時20分頃 渡御の際に、神輿の露祓いとして奉持する刀や弓を奉持者に渡す。
・御霊遷の儀 午後5時20分 各神輿に御本殿より御霊を移す。
・神輿渡御(おいで) 午後6時 8基の神輿が御本殿から御旅所に渡御する。
一之宮から六之宮と御本社の神輿は参道から旧甲州街道を御旅所へ向かう。
御霊宮は大鳥居まで出て引き返し、西鳥居から出て府中街道を御旅所へ向かう。
・坪宮奉幣 午後8時30分 境外末社、坪宮に奉幣の儀式を行う。
・野口仮屋の儀 午後10時30分 大国主の大神が府中に降臨した際に、一夜の宿を求めた故事に基づいた神事。
・やぶさめの儀 午後11時 宮司が馬に乗り、矢を射る。
5月6日
・神輿還御(おかえり) 午前4時 御旅所を神輿出た神輿が、各分担町内を回って神社まで還ってくる。
7時半から8時頃になると、全ての神輿が参道近辺に集まる。
神輿は以下の順で境内に入り、本殿前に納められる。
御霊宮・四之宮(本町)
二之宮・三之宮(八幡宿・京所)
五之宮・六之宮(新宿)
御本社・一之宮(番場宿)
・鎮座祭 午前9時頃 神輿より、御霊を本殿に納める。
大国魂神社公式HPページより引用)


 
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