大国魂神社-くらやみ祭り- 祭り好きの隠れ家 用語辞典 ま行


 
ここでは主に府中でのみ通用(筆者の周りだけ?)する用語用法と、多摩の方言について解説してあります。また、地名等に関してはその地域の歴史等についても解説をしています。
 
あ行 か行 さ行 た行 な行
は行 ま行 や行 ら行 わ行

祭り・お祭り(まつり・おまつり) 
府中で単に「お祭り」といえば、筆者もこよなく愛する「くらやみ祭」を指す。
まつり 
北島三郎が唄う名曲。替え歌府中版も多くの人が勝手に作って勝手に歌っている。
 
まつり 替え歌 武蔵府中版 By 祭り好き
 
男は神輿を そうさ かついで生きてきた
御本社 一之宮   (分担の宮号を入れる)
今年も本当にありがとう
白い白丁身につけた
府中の男が闇に舞う
祭りだ祭りだ祭りだ暗闇祭り
おいでの花火が 今上がる
せがれ 神輿のハナをとれ
 
男は太鼓で そうさ 男をみがくんだ
御本社 一之宮   (分担の宮号を入れる)
いのちを本当にありがとう
でっかい太鼓を打ち鳴らし
府中の祭りを盛り上げる
祭りだ祭りだ祭りだ暗闇祭り
おいでの花火が 今上がる
倅一番 バチを振れ
燃えろよ神輿と太鼓は男のロマン
俺もどんとまた生きてやる
これが府中の祭りだよ
 
祭り好き(まつりずき) 
これを読んでいる、あなたみたいな人を指していいます。
祭り好きの隠れ家(まつりずきのかくれが) 
今あなたが読んでいるこのページ。くらやみ祭りを愛する読者に支えられてます。
松里屋(まつりや) 種別:屋号
美味しいお蕎麦屋さん。お祭りムードがたっぷりです。
ご主人は欅若連の初代メンバー、一家揃ってお祭りをされてます。
丸山(まるやま) 
丸山笛、京都の笛師、俣野眞龍がこの銘を使用している。獅子田の流れを組むといい、このほか獅子田銘を使用する笛師の中にも、獅子田銘だけでなくこの銘をあわせて使う人もいるようだ。
万灯(まんどう) 
府中では、各町の青年会が製作する花万灯(はなまんどう)を、5月4日に万灯大会で、その美しさを競う。なお、祭の場では「まんどう」ではなく「まんど」と発音されることが多い。
みかざし 
御本社神輿後方につく、太く長い青竹の先に榊をつけたもの。御本社神輿の後ろから、神輿の鳳凰から屋根の辺りを扇ぐように振る。重要な役目ではあるが、大変なので人気度は低い。
神輿(みこし) 
おみこしのこと。
神輿長(みこしちょう) 
各宮の神輿の総責任者。もちろん偉い人。輿長(こしちょう)とも呼ぶ。
道清め(みちきよめ) 
神路静淨を参照。
宮乃盗_社(みやのめじんじゃ) 
大国魂神社境内にある神社。安産の神様であり、武藏国にとっても重要な神社のようだ。御本社神輿は渡御の際に、この神社に対して挨拶をしてから御旅所へ向かう。
大国魂神社公式HPによると天宇受売命(あめのうずめのみこと)他二神をお祀りしている。
しかし古い文献では須勢理比刀iすせりひめ)・奇稲田比刀iくしなだひめ)・木花咲耶比刀iこのはなさくやひめ)となっている。
このお宮の古い社殿は昭和41年9月25日の台風により、倒木で潰されてしまったが、。つぶれたお宮は、寛文7年の本殿造営の際の仮宮を再利用したものだったという。
宮本卯之助(みやもとうのすけ) 
東京都台東区の浅草にある。神輿や太鼓をはじめ、付属品を製造販売している。
大国魂神社では、四之宮神輿、御霊宮太鼓、御本社太鼓が宮本で製作された。
昔、太鼓の製作は大国魂神社の東側の町内(二之宮・三之宮・五六之宮)は南部屋で、神社の西側の町内(御本社・一之宮、御霊宮・四之宮)は宮本に出していた。
近年、大太鼓はほとんど作っていないようで、石川県の浅野に押され気味であるが、井草八幡神社の太鼓を作っている。また古い太鼓は宮本製が多く、大国魂神社の御本社太鼓、御霊宮太鼓をはじめ、世田谷区喜多見の氷川神社、練馬区大泉学園の北野神社、稲城市平尾の杉山神社等でもまだ現役で使われている。
明神様(みょうじんさま) 
大国魂神社は古来より六所明神と呼ばれ、明神様と呼ばれていた。
明神とは延喜式などでは名神と書き、特に神威のある神社を示す。
また、「明神」といえば、番場町の半纏の大紋となっている。
筆者の知るものの中で、番場町の町内半纏としては茶色地に白の吉原格子の入った半纏がある。これは筆者の家にあるものは祖父の着たものであり、おそらく、このデザインのものが、番場の町内の半纏としてはもっとも新しいものであろう。
現状では五ヶ町半纏という、番場・神戸・片町・西馬場・屋敷分の統一半纏があり、これが番場の町内半纏も兼ねている状態になっている。
これは、この半纏が作られるようになって、正式な場では五ヶ町半纏着用となっており、以来、町内の半纏は着る機会が少なくなったため、事実上五ヶ町半纏が、番場の町内の半纏となっていったものであろう。
このことにより、純粋な意味での町内半纏は作られることが無くなり、現在は明神の大紋を使用した半纏は町内は使用していない。
現在は、この大紋を使用する半纏は、番場青年のものと囃子連のものが残るのみとなっている。
村田屋(むらたや) 
番場宿にあった旅館。「諸国商人御宿」の看板を掲げた旅籠屋。
当家が府中に移り住んだ時期の詳細は不明だが、墓所には現在判明しているもので元禄2年(1689年)の年号を刻んだものがあることから、少なくともその頃には府中にいたものと考えられる。 したがって、すでに300年は府中の地に根を下ろしてから経過していることになる。
当家の出身は、言い伝えによると元は九州の出という。 桓武平氏秩父氏(武蔵七党秩父党)から出た渋谷氏は九州に行った者があり、その中から出た入来院氏の流れに当家と同姓を名乗る者がある。
他には肥前の国に藤原家から出た少弐家の一門の流れに、当家と同姓を名乗るものがある。
これらがさらに分かれて広まり、九州には当家と同姓を名乗る家が比較的多い。
村田屋は、江戸期当時の府中宿にあった他の店と同様、耕地をもち半農半商の形態をとる。
耕地は七反(一反=300坪・七反=2100坪)と、耕地としてはさほど多くはない。
当主は代々「利左衛門」を名乗り、子息には「仙」の字を用いて、長男から「仙太郎」次男は「仙次郎」と名乗る習慣があったようだ。
証拠として明治時代の当時の戸籍謄本で近代の戸籍簿を作った最初の時点のものと思われるものには、戸主は仙太郎の名があり、その父は隠居した形で存命中であったものと思われ、仙太郎父「利左衛門」の名が見える。その利左衛門の欄には、利左衛門三男とされており、利左衛門の父も利左衛門であったことがわかる。このことから、江戸期において代々の名乗りを継ぐ習慣があったことが推察される。
また、少しさかのぼり、天保六年の府中の大火の後の被害を記した図面や弘化二年頃の書類にも番場宿の旅館主人として利左衛門の名が残されており、代々名乗り名を継いでいた事がわかる。
村田屋が旅館を営んでいた古い屋敷は江戸の末の造作と思われ、おそらく天保六年の大火の後再建したものではないかと思われる。この建物には言い伝えがあ り、裏手に位置した座敷は侠客「小金井小次郎」の家を移築したもので、甲州街道を引っ張って持ってきたのだというが、信憑性は定かではない。
宿としては諸国商人はもちろん、明治から大正への時代には多摩川を筏で下る筏師の宿などにもなっていたようだ。
余談になるが、大国魂神社の例大祭でも府中の宿場では賭場が立ち、多くの客が集まったという。古い時代は鎮守の祭りとなればどこでもそのようなことがあったようだが、特に武州と上州は天領であり、さらに府中は藤屋万吉や小金井小次郎のような親分がいたことから、おそらく盛んであったと思われる。
その古くからにぎわった、例大祭での最後の賭場がたったのが村田屋であったという。 時代的には昭和初期で、村田屋にあった蔵の二階で行われていたという。このときは手入れが入り、貸元と共に旅館の主人も縛されたらしい
ここに府中宿の時代からつづく、お祭りの御開帳は絶えたという。
なお、このときの主人は異例とも言える25年もの間、番場町の総代を務め、また府中町議会議員、町議会議長、第一期の府中市議会議員も勤めた。
村田屋は昭和40年代まで営業をつづけたが、武蔵野線工事の際に路線工事にあたってしまい、それを期に閉店した。家紋は丸にカタバミ。
目黒(めぐろ)・目黒流(めぐろりゅう)
府中囃子目黒流のこと。目黒囃子を起源とするが、府中の目黒流はその原型である目黒囃子とはだいぶ様子が異なっている。
府中の目黒流の歴史は、本町が一番最初に囃子をはじめたといい、これが明治末から大正頃と思われる。このあと、囃子は番場へ伝わり、そこから片町へと繋がってゆくという。
このほか、本町からは本宿や矢崎等へも伝授され、また、番場からは貫井(貫井囃子はいったん伝承が途絶えてしまったため再興するときに番場より伝授)や多摩の一ノ宮などへ伝わっている。
府中囃子目黒流では屋台(やたい)・鎌倉(かまくら)・国堅(くにがため)・四目(しちょうめ 師調目とも書く)・仁羽(にんば 印旛とも書く)の5曲が伝承されているが、本家の目黒囃子には昇殿(しょうでん)・宮昇殿(みやしょうでん)と称する曲があり、過去には府中でも囃されていたという説もあるが、現在の府中には伝わっていない。
もす 
「燃やす」の意。
元講(もとこう) 
「大元の講中」が詰まった言葉であろう 。
揉む(もむ) 
神輿を激しく揺さぶること。神輿を揺することで神威は増す。

用例:「揉め揉め揉め揉め!!オリャオリャオリャオリャ!!」(御神輿を揉みましょう!)

股引(ももひき) 
お祭りの時身につける。元は職人が着ていたもの。

  大国魂神社−暗闇祭り(くらやみ祭り)− 祭り好きの隠れ家 TOP